★●★ 【木彫・力神・力人】 ★●★
【木彫・力神】の名品です。
欅(けやき)の一木(いちぼく)造りです。
力神(りきじん)とは金剛力士、仁王の別称でもあり、神仏を守護する役目があります。
また、『古事記』に於ける天岩戸神話のなかに出てくる神である天手力男命(あめのたじからおのみこと)云う説もあります。 ※天岩戸神話※
【須佐之男命の乱暴を恐れた天照大神は、天岩戸にこもってしまい世界が闇となった。
困った神々は、天岩戸から出てもらうために神事を行い、また天鈿女命(あめのうずめのみこと)が卑猥な踊りをしたところ、神々が爆笑した。
天照大神が不思議に思い、天岩戸を細めに開いたとき、この天手力男命が手をとって引き出した。】
力神は奈良・東大寺の金剛力士像と同じような感覚で邪気を払い、守ると言う意味合いがあるのでしょう。
北斎の絵手本や北斎漫画にも数回登場します。
諏訪で木彫の一大流派として存在した立川流が、この北斎の絵から触発されたと思われる、力神彫刻を数多く残 しています。
立川流以外の宮彫師も、多くの社寺建築の装飾彫刻や山車・祭り屋台にも取り入れ、今日に残っています。
主に東海・関東・東北に分布しています。
鋭い眼光を持った睨みの効いた顔は、風格をも感じさせます。
目尻、鼻孔、口にはかすかに朱墨が差されています。
そして、力がみなきった全身の筋肉の描写も、ひじょうに素晴らしいものがあります。 
ケヤキの木目を生かして彫刻されていることで、造形的な美しさに加えて、素材を生かしたものとなり、美術的
な面と工芸的な面が合体した素晴らしい芸術作品になっています。
この力神は、額、腹、胸、膝などを頂点として、欅(けやき)の木目が等高線のように並び、立体感を一層高めて います。
髪の毛や衣文の表現も、精緻で秀逸です。
悪疫をはらい魔を調伏するという、力神の迫力に満ちた堂々たる造形は、見る者の目を捉えて離しません。
この作品は床飾り(置物)として製作されたもののようです。
家の魔除けにも如何でしょうか。
これだけの作品は、なかなか出ないと思いますので、この機会をお見逃しなく。
状態は、欠けやひびもなく良好です。
作品サイズ・高さ15cm 幅15cm 奥行き12.2cm 
重さ約675g
材質・欅(ケヤキ)
 
 カテゴリー:
家具・インテリア##インテリア小物##置物